早く知りたかった!青年海外協力隊あれこれ(貯金、職種、恋愛など)

JOCV

青年海外協力隊へ参加する前後で、イメージのギャップはあるのかな。お金、仕事、恋愛、暮らしなど、あまり知られていないことがあったら教えてほしいなぁ。

応募前、受験前、内定を受けるか決意する前など、あらゆる場面で青年海外協力隊について調べる方がいるのではないでしょうか。私もそのひとりでした。

反対に、帰国後は質問を受けることが多くなり、次のようなことを聞かれます。

参加してみてどうでしたか。
参加前後で、協力隊に対する認識やイメージのギャップはうまれましたか。

誰しも「思ってたのと違った…!」なんて思いはしたくないですもんね。

本記事では、西アフリカの小国で活動した経験をもとに、青年海外協力隊に参加する前に知りたかったあれこれ(貯金、職種選び、恋愛など)について書きました。

一個人の意見として、協力隊に関する情報収集している方に読んでもらうことを想定しています。

貯金ができる、それなりにお金が貯まる(人もいる)

「JICAボランティア事業」と言われているから、いくら有償と言えどそんなにお金は貯まらないんじゃないの?

と思っていませんか。

わたしはそう思っていました。最低限の生活は保障されていて、たまに首都で美味しいご飯が食べられるくらいの給料だと。

しかし、実際には、想像以上に貯金できました。
現地生活費の余剰分+国内積立金を合わせると、2年間で230万円ほど。

もちろん任国の物価、生活スタイルにもよると思います。

わたしが派遣された西アフリカの小国は、当時、現地JICA事務所の判断で国内移動が制限されていました。原則、任地から出てはいけなかったのです。

隊員がお金を使うのは、休暇中の近隣国旅行のとき、首都に上京したとき、観光地で旅行者向けのサービスを受けるときなので、任地にいる限り出費はわずか

食費は1食20~30円程度。余暇はぷらっと散歩をしたり、現地の人と話したり、家で語学の勉強をしたり、活動の準備をしたり、家事に勤しんだり。

お酒好きの隊員は酒代がかさみますが、そうでなければ飲むのは水。買うなら、500mlで5円ほどの安さです。

また、交通手段の制限もありバイクは利用禁止。少し遠くの村に行くならタクシーを借り上げるよう指示されていました。

しかし、現地の認識では「タクシー借り上げ=金持ち」。そんなことをしたら任地の人からお金をせびられる機会が増え、ストレス爆増です。

現地の人と同じように生活したい、変なゴタゴタを避けたいなら、タクシー移動なんてできるはずがありません。

生活費にはタクシーを借り上げるための費用が含まれていましたが、上記のような理由があり、日常的にタクシーを利用する隊員は皆無。

みんな、必死に自転車を数時間漕いで移動したり、活動地域を制限していました。だからお金が貯まったのだと思います。

一方…

全世界に散らばった隊員仲間のなかには、マリンスポーツを楽しんだり、世界遺産を見に行ったりなど、観光客向けの施設やサービスをちょこちょこ利用している人もいました。

娯楽が豊かな国に赴任すると、たまの息抜きで出費がかさむので、支給される生活費は残りません。国内積立金から一部出費している人もいるほどです。

他方…

任国のインフレが加速し、現地生活費の余剰はなく、カツカツで生活をしていた人もいます。現地生活費の改訂はすぐにされることではないので、なかには生活費だけでなく、活動で必要な資金さえも一部身銭を切っていた方だっているそうです。この場合、生活費の余剰は発生せず、貯金も抑えられてしまいます。

このように、協力隊のお金事情はひとことで表せないことが分かると思います。ただ、ボランティアだからと言ってお金が貯まらないわけでもないことは確かです。

なお、青年海外協力隊のお金に関しては、JICAのホームページに示されています。
気になる方は、こちらからご確認ください。

専門技術があるからって、専門職種に応募しなくても良い

IT系の企業で働いていたから、PCインストラクターに応募しよう!
中学の数学教諭免許を持っているから、理数科教師に応募しよう!
看護師だから、看護師に応募しよう!

ちょっと待って!あなたが期待する活動は、ほんとうにその職種でできるでしょうか。

実は、安易な職種選びで苦悩する隊員もいるのです…。

マッチングの失敗を避けるには、その配属先で自分が期待する活動ができるかを考えるのが重要です

例えば、

市レベルの保健センターに配属される看護師として派遣されたAさん。貧しい人々が暮らす村々を巡回し、人々の健康や生活改善に貢献したいと考えていました。

しかし、市レベルの保健センターに配属されたら、基本的に保健センターが活動場所になります。上司の理解や許可なしに、地域を巡回したり、村落部で活動することはできません。

本当は、村に入り、子育て支援、栄養啓発、トイレや水回りの衛生改善などの活動がやりたい。コミュニティ開発だったら保健センターにとどまらず、より幅広い場所で活動ができたかも。。。

なんて悔しい思いをしてしまうかもしれません。

看護師や理数科教師などは専門性を活かすため、専門機関に配属される場合が多いです。同じような専門性を持つ仲間と活動できるのは貴重な経験になりますが、要請内容によっては、配属先外での活動が必ずしもできるとは限りません

看護師としての経験があるからといって、「看護師」の職種から案件を選ぶ必要はないのです。もしかすると「コミュニティ開発」や「公衆衛生」の職種を選んだ方が、希望に沿った活動ができるかもしれないからです。

こう考えると、コミュニティ開発、青少年活動、環境教育などのいわゆる非技術職/専門職系職種は、幅広い活動の可能性がある職種だというだけで、専門資格を持たない人だけが応募する職種ではないことが分かると思います。

看護師資格を持ち、保健・医療分野の活動をしたいなら、看護師、公衆衛生、感染症対策、コミュニティー開発、(対象は限定されますが)青少年活動など、さまざまな職種が候補になりえます。

青少年に対してパソコンを教えることができるなら、PCインストラクター、青少年活動、コミュニティー開発でも応募できるかもしれません。

専門職だからといって、専門職種に応募しなくても良いんです。

プライベートはないと思った方がいい

任国/任地にもよりますが、日本のようなプライバシーの保証はないと考えた方が良いかもしれません。

理由は2つあります。①目立つので見つかりやすい、②小さい社会では人目があらゆるところに潜んでいるからです。

アジア圏以外に派遣される場合、肌の色や骨格が現地の人と違うので、隠れようとしても目立ってしまいます。

また、基本の移動が徒歩と自転車になるので、生活圏が狭くなりがちです。同じ生活圏で暮らす人々に、姿を見られるのは避けられません。

なので、近所の人々と話すと

「今日は市役所前でお昼ごはんを食べていたね」
「さっき買い物していたね」
「家の前で男性と話していたね」

なんて、自分の行動履歴がバレてしまうことも。

だからと言って、家に引きこもると

「最近はずっと家にいるね。どうしたの?」

と心配されたり、不思議に思われてしまいます。

また、任地によってはごみの回収が来るところもあります(ない場合は、家で焼却したり庭に埋めたり)・・・これだけで察した方は勘が鋭い!

ごみの中身を見られることがあるのです。なので、近所の方にこんなことを言われたりします。

「最近、ナスばかり食べているね」
「トマト、好きなの?」
「ビスケットばかり食べてると、からだに良くないよ」

食生活が丸わかりで恥ずかしくなってしまいます(照)

他にも、捨てた服を近所の子どもが着ていたり、捨てた書類が燃料として使われていたり。自分がゴミと判断したものでも、他の人にとってみたらまだ使えるものだったりするんですよね。

行動を見られ、生活ごみも見られる。うわさが素早く広まる小さいコミュニティ。

プライベート、プライバシーが制限されるのは仕方ないと思えてきませんか。

恋愛は我慢しなくていい

2年間途上国で生活する。活動も大変だろうし、きっと恋愛なんてできないだろう。

こんな風に思っている方はいませんか。

実際は、職種別研修、事前訓練、2年間の任期中など、恋愛を楽しんでいる隊員は少なくありません。

駒ヶ根マジック、二本松イリュージョンなんて言葉があるくらい、2か月強の事前訓練中でさえカップルができたり、別れたり。

国境を越えた同期隊員カップル、任国で生まれた先輩後輩カップル、任地の現地人との国際派カップル、もちろん、日本にパートナーを残して参加した隊員だっています。

国境を越えた同期隊員カップルなら、どちらかの任国やお互いが渡航できる国(周辺国や日本)で会うことができます。恋人が日本にいるなら、任国に遊びに来てもらったり、一時帰国して日本で会うこともできます。ネット回線が安定していれば、週に何回か通話することもできます。

関係を続けるのは決して簡単ではありませんが、協力隊に参加するから恋はできない…なんて考える必要はなさそうです。

ただし、女性は妊娠すると強制帰国になってしまいます。また、税金を使った事業ですし、恋愛のせいで活動がままならないような場合は、色々と問題となってしまう恐れもあります。注意と節度が必要そうですね。

日本にいたら気付かない「生活力」が問われる

任地が首都や大都市ならば関係ないかもしれませんが、たいていの隊員の任地は地方都市です。モノは少なく、便利なサービスはありません。

ゆえに隊員の生活の質は、限られたモノを使いこなす力によるのです。

日本では見たことがない食材を使って、美味しいものが作れる力
壊れた道具を、限られた資源を使って修理する力
ないモノの代わりに、身の回りのモノを使用する力

こういった力があると、生活も豊かになり、楽しい気分でいられます。

もしこういった力がなければ、不便さや退屈さをがまんしたり、助けてくれる人を見つけてお願いするほかありません。

お金を出せばなんとかなる日本にいると、こういう力を意識する機会はあまりないですよね。

わたしは生活力がない方だったので、限られた食材や調味料で多様な味付けや料理をつくる方法を考えたり、モノを再利用して使い倒す経験を積んでいたら、もっと隊員生活が豊かになっていたんじゃないかなぁと思います。

まとめ

青年海外協力隊になるまで知らなかった、協力隊のあれこれについて紹介しました。話し出したら他にも色々ありますが、今回は特に印象深い5つ(貯金、職種選び、恋愛など)を取り上げました。読んだ感想はどうでしょうか。

本記事は、西アフリカの小国で村落開発普及員(現・コミュニティ開発)として活動した個人の意見がもとになっています。隊員により意見が分かれる部分もあると思いますので、ひとつの意見として読んでいただけたら幸いです

読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました